独特の「ヒノキチオール」という成分が心地良い香りを漂わせます。
重量が軽く、耐久性が高い事から北米では高級屋根・外壁材として多用されています。また、太古よりトーテムポールやカヌーなどもウエスタンレッドシダーが用いられております。ほかにも抗菌作用と木材の安定性から、シューツリー(革靴の保管等に使う木製靴型)の材料としても有名です。デッキ材としても世界的に非常にポピュラーであり、国内ではDIY用デッキ材としてはダントツの人気を博している事は周知の事実です。
材の主な特徴は以下の通りとなります。
・針葉樹の中で最も寸法安定性が高い吸湿しにくい性質を持ち、湿度が変化しても寸法の変動が小さく、収縮率が極めて低い為、濡れたり乾いたりを繰り返しても、反り、曲がり、割れが起きにくいです。
・密度が低く、軽量。(全乾比重0.35気乾比重0.37)荷重を少なく出来るので、カーポート上のデッキや屋上緑化に使用する木材としても最適です。のこ、かんな、サンダーなど、いずれの加工でも美しく仕上がり、釘打ちも容易です。
・木目が均一で美しく、温かみのある色合いバリエーションに富んだ色相をもち、製材すると、麦わら色からピンクがかった色、赤褐色から濃褐色まで、異なる色あいの板が出来上がります。その色の濃淡を生かす事で内装材としても魅力あふれるものとなります。
・腐りにくく、虫害に強い耐久性は針葉樹の中で最も高く、心材(色の濃い部分)に多く含まれる天然の抽出成分、ツヤプリシン(thujaplicins)やツヤ酸(thjicacid)が殺菌力を持っているため、自然の力で腐朽菌や害虫の侵入を防ぐことが出来ます。
・さまざまな塗料を使用することが出来る。
●樹脂(ヤニ)を含まない/辺材の割合が少ない/寸法安定性が高い/木肌がきめ細かい、などの特性から、仕上がりがきれいで塗料の持ちも良いです。
・断熱性能に優れている
低密度で空気を多く含む為、他の針葉樹やレンガ、コンクリート、鉄などに比べ断熱性が高いです。夏は涼しく、冬は暖かく保つ事が出来ます。
なお、原材料の丸太には、オールドグロース材とセカンドグロース材の2種類がございます。オールドグロース(OldGrowth)材とは、植林ではない天然育ちの大径木から製材されております。年輪幅が細かく、赤みを帯び美しい表情を湛え、ヒノキチオールの芳香を強く発し、安らぎを与えます。
セカンドグロース(SecondGrowth)材とは、環境保護の一環として、植林・育成・伐採のサイクルがカナダ政府によってコントロールされている木材です。小~中径木であり、年輪幅がやや大きく、色も薄肌色であり、パイン材によく似た外観です。国内ではこちらが主流に出回っております。オールドグロースとセカンドグロースの間には、大きな耐久性の差はないといわれておりますが、公共事業や大建造物には、オールドグロース材が主に使用されております。
詳細につきましては、COFI(カナダ林産業審議会 http://www.cofi.or.jp/)のページをご覧下さい。